カルチャー
Jan 3, 2023
カルチャーとその重要性
カルチャーとは、ビジョンに向かうチームが共有している純度の高い価値観や姿勢のこと。ビジョンの実現のために長い時間をかけてゼロから新しいものを作りあげていくという行為は不確実性が高く毎日不安がつきまとう。そんな仕事をする中で最も重要なのがこのカルチャーだ。ビジョンやミッションなどに対して疑う気持ちが1%でもあるとその日々の積み重ねで迷いが生じてしまう。迷いは個人だけではなくチームに波及してしまう。そうすると本来届いたビジョンに届かない可能性が高まってしまう。だからビジョンやミッションに対する100%の共感、そしてそれを生む純度の高い共通の価値観や姿勢をチームで大切に育てていく必要があるのだ。Now ではカルチャーを重要視しているので、カルチャーが合っていない人とは一緒に仕事をしないようにしている。一度崩れたら立て直すことはとても難しいからだ。
Now のカルチャー
友達を大事にする
まずは「友達を大事にする」だ。Now はみんなに友達との幸せな毎日を送ってもらうために仕事をしている。そんな自分たちが友達を大事にしてないなんてありえない。それはもちろん当たり前のことだが、ただ実際の生活では仕事に追われてしまったり、つい予定を後回しにしてしまったり、怠惰で疎遠になってしまうこともあるだろう。でもそうなると仕事をする上でも感覚的に大事なことがわからなくなってくる。そうなると Now のビジョンを実現することはできない。常に自分の友達を大事にして、友達との幸せな毎日を送り、そこでの気づきやエネルギーをもとに Now を作る。そういうチームであり続けるためにこのカルチャーを大事にしている。
実際に Now のチームは最低でも週に1度は友達と遊びにいくし、仲良い友達についてチームで自慢しあったりしている。また、Now のアプリを通してみんなが友達を大事にできるように様々な工夫をしている。例えば友達とこれまで一緒にいた時間の合計を表示して、お互いの関係の深さを感じやすくしている。アプリ以外では、今後ユーザーのみんなが友達と旅行にいく時のサポートをしたりしたいと思っている。とにかく Now のチームは自分たちもみんなも友達を大事にできるようにこれからも毎日取り組んでいく。
ものづくりにこだわる
次は「ものづくりにこだわる」だ。Now ではユーザーのみんなが毎日使いたいと思える最高のプロダクトを作りたいと考えていて、そのために常にものづくりにこだわっている。当たり前だと思うが、ダサいものは使いたくないと思うし、友達にも薦めたくないと思う。ダサいもので溢れている日常も嫌だろう。だから良いなと思えるものを作るためにこだわっている。
時間をかけてこだわればこだわるほどビジネスとして採算が合わなくなるので、早く作って早く出せばいいとよく言われる。もちろんバランスの話なのだが、世間一般の会社はものづくりにこだわらなさすぎだと Now は考えている。数年前と比較して市場に存在するプロダクトの品質は格段に上がっているのに、昔と同じようにまともに動くかわからないレベルのものや、ダサい印象を与えるような見た目のものを早く出している会社が多い。注目というのは集められる回数は限られている貴重なものなのに無駄遣いをしている。短期的な数値目標を追う場合はこだわりはトレードオフだと感じるだろうが、適切なスパンで見ればむしろ必要なものなのだ。間違いなく今後さらに市場での評価水準は上がるので、こだわりすぎだと言われるくらいにものづくりにこだわるくらいがちょうどいいだろう。
これらは本心だ。しかし、やはり作っているチームのメンバーが自分たちが作っているものを良いと思っていないと、ピュアな気持ちでエネルギーを最大火力で燃やすことはできないと思っている。ただダサいものは作りたくないからものづくりにこだわりたい。一見すると矛盾しているように見えるだろうが、それが本当にユーザーに向き合うと言うことだと考えている。
世界中に届ける
最後は「世界中に届ける」だ。Now は「日本でうまくいけば世界にいこう」とは考えていない。最初から世界に届けようと思っている。だからアプリの言語は可能な限り増やしているし、実際今は日本よりも海外のユーザーの方がはるかに多い。もちろん選択と集中が大事なので、戦略的にどこの国にアプローチするのかは決めて動くが、常に世界中に届けるという姿勢でいる。言っておくがこれは単に社内公用語を英語にしたり、採用をグローバルにするといったことではない。必要とあらばすぐにそれらも実施するが(実際社内公用語が英語だった時もあるが今はやめている)、とにかくチーム全員が世界中の人にアプリを使ってもらう・もらっているのだという意識をもっていることを意識している。
この意識をもつ目的は2つだ。1つ目は世界中で使われるように頑張るという前提でなければそれは一生実現しないと考えているから。実際今海外ユーザーがほとんどなのはこのおかげだと考えている。もう1つはそうしなければプロダクトがガラパゴス化すると考えているからだ。国内だけでしか使われないような機能の追加、国内でできるだけ売り上げを上げるための施策など、どんどん国外では不要なものが積み上がっていく。その順番では世界中に届けることはかなり難しくなる。だから最初からずっと世界中の人に、友達との幸せな毎日を送ってもらうための活動をしていく。